カーオーディオの始め方

ホーム

 カーオーディオの世界に初めて一歩踏み込もうとした時、

 何から始めたら良いのかわからない人は多いのではないでしょうか?

 当店にご来店されるお客様の中にも漠然と“良い音にしたい”とだけ言われる場合があります。

 でもこの世界、漠然としか言えない事は当然のことであって、

 “良い音”の定義自体人それぞれで一概に答えはありません。

 ということは、始め方ややり方も人それぞれなわけで…

 とは言っても、やはり何事も基本というものがありますので基本的なことを無視することは

 オススメしません。

 また、中には雑誌やネットの評価やクチコミ等を全て信じていらっしゃる方も少なからずいて、

 その通りにシステムを組みたいと言われることも…

 しかし、ちょっと待ってください。

 雑誌などの評価はその専門家の好みや、試聴CDの種類、各機器とのマッチング、現在の流行り、

 メーカーや雑誌社との関係等いろいろな事柄が複雑に絡み合ったうえに書かれている事であって、

 そこに書かれていることだけで音の評価を判断するのは非常に危険です。

 ですので雑誌やネットでの評価はそのユニットの音の傾向がどのようなものであるのかという

 参考程度に考えたほうが、後々ユニット選びに失がが少ないと思います。

 となるとやはり自分自身の耳で実際に聴いてみるのが確実なのですが

 皆がそういった恵まれた環境にあるわけでもありませんので難しいところです。

 また、運良くオーディオショップが近くにあったとしてもやはりマニアック過ぎて

 店自体に入りづらいと思うのではないでしょうか。

 しかし、このお店選びがその後のカーオーディオの世界が楽しいものになるか、つまらなくなって

 適当なところでやめてしまうのか非常に重要になります。

 これまで最初のショップ選びで失敗して嫌な思いをされたお客様も多数いらっしゃいましたが、

 やはりそのような経験をされたお客様は全てが疑心暗鬼になってしまい純粋にカーオーディオを

 楽しめなくなっているようです。

 ということはカーオーディオで楽しむにはまずはショップ選びが大切になってくるということです。

 またその際、DIY派の方も心地よく部品を手に入れるためにも力になってくれるショップを

 探しましょう。

 そこで、ショップ選びのポイントとしましては、

 ・自分の話をちゃんと聞いてくれる

 ・専門用語でまくし立てない※素人を小馬鹿にするような発言は当然×

 ・出したい音に近づけてくれるよういろいろ提案してくれる

 ※ショップの音を押し付けない。誰彼構わず今売りたいものを勧めてくるショップもあります。

 ・見積りの詳細をちゃんと説明してくれる

 ・予算内で良い音を出すことに努力してくれる

 ※○○万円は無いと無理だよと初めから言ってくるところも。

 ・ちょっとた作業もすすんで引き受けてくれる

 ※持ち込み取り付けは絶対にやらないというショップもあります。

 などでしょうか。

 つまり、一緒に親身になって音づくりをしてくれるショップをみつければいいのではないか

 と思います。

 本題に戻りますが、カーオーディオを楽しむために何から始めたら良いのか?

 当店の考えではまずはスピーカー周辺から攻めてみるのが予算的にもあまり負担がなく、

 そしてやっただけの効果が出やすい部分であると考えます。

 例えばナビなどのヘッドユニットは純正を使用してまずはフロントスピーカーだけを交換してみる。

 この場合お手軽に交換するのであればコアキシャルタイプ(同軸)のスピーカーを選ぶのも

 手ですが、ここで少し予算を足して2WAYセパレート(ツイーターが別体)のスピーカーを選ぶと

 より効果的に音質UPが図れ、満足度も高くなります。

 そして、交換したスピーカーのエージング(ならし)が終了した頃(1、2ヶ月後)に

 フロントドアのデッドニングを考えてみてはいかがでしょうか?

 ここでスピーカー交換時にデッドニングを一緒に行わず後に行う理由は、

 デッドニングを後で行うことでデッドニングの効果がどれだけ有るのかが自分の耳でその違いを

 確認することができるからです。

 やはりせっかくお金を払って何か作業するのであればその作業効果がわかるやり方のほうが

 やりがいがあるからです。

 このようにまずは純正スピーカーから社外スピーカーに交換をしただけでも音の違いというものが

 よくわかるようになり、ここからカーオーディオの楽しさが徐々に味わえるようになってきます。

 さて、純正スピーカーと社外スピーカーとの違いがわかるようになり、実際にお気に入りの

 スピーカーを見つけ交換を終え暫くの間そのシステムで音楽を聴き込むようになってくると、

 その音自体が“当たり前の音”に感じてくるようになります。

 そうなると多くの人たちはその状態に慣れてしまう事となり、徐々に物足りなくなってきます。

 すると、『更に音を良くしたい!』という欲求が芽生えてくる為、次のステージに上がろうと

 試行錯誤するわけです。

 で、純正スピーカーから脱却したら次に何をすればもっと音が良くなるのか?

 単純に考えると…そう、“外部アンプ”の導入を考えるわけですね。

 この『アンプ』というもの、もちろん純正デッキや社外デッキにも内蔵されていますので

 “わざわざ外部アンプを付ける事に意味があるのか?”

 そう考える人もいるのでは。

 確かにあくまで単純に音を出すということに限れば、別のアンプを付ける事に意味はないかも

 しれません。

 しかし、アンプもスピーカー同様、各メーカーのこだわりと技術が詰まっていますのでアンプごとに

 奏でる音は違ってきますし、単純なパワーも内蔵アンプとは遥かに違うものになります。

 そういったアンプによる音の違いも実際にご自身の耳で聴いてみるのが一番ですが、

 どんなショップにもデモ機の種類には限りがあるわけですので、気になるアンプが全て聴ける

 わけではありません。

 そうなると、またしてもどんなアンプがいいのか悩んでしまうことになります。

 でも、そんな時こそ行きつけのショップを利用しましょう。

 まっとうなショップであれば店員は日頃からどんなアンプがどんな音質なのか勉強していますので

 お客様の求める音に近づけるべく、最適なアンプを提案してくれるはずです。

 ただし、何もかもショップの言いなりでは面白くありませんので、自らもネットや雑誌等で

 調べてみる事もおすすめします。

 ※前述しましたが、ネットや雑誌等に書いてあるインプレッションなどはできる限り客観的に

 読むようにしたほうが正当な判断ができますので、書いてある事を鵜呑みにせず参考程度に捉える

 ようにしてみてください。

 

 ■アンプは音の調味料■

 外部アンプを導入することによってパワーが上がるのはもちろんですが、

 音楽のちょっとした雰囲気やニュアンスが変わり、微妙な音の味付けをすることができますので

 是非その違いを楽しんでみてください。そうすれば、カーオーディオの世界は更なる可能性と、

 音楽を聴く事の楽しさを教えてくれるはずです。


ホーム

inserted by FC2 system